そろそろ超えたらしい! 1000万超人パワー!!


by HBK-SWEET
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人間橋

プロレスを構成する大事な要素に『ブリッジ』がある。

カール・クラウザー(ゴッチ)が元祖と言われている技が
言わずと知れた『ジャーマンスープレックス(ホールド)』
この技こそブリッジを使う代表的な技ではないだろうか。
ブリッジが綺麗なジャーマンスープレックスは美しい。
まさしくその様は「人間橋」と呼ぶにふさわしい。

ドラゴン、タイガー、ハーフネルソン等々の後方投げ系の
スープレックスの祖はジャーマンであることは言うまでも無い。

一撃必殺の技は見ていて気持ちがいい。
また、そうした技は『説得力』を兼ね備えている。
ゴッチのジャーマンも写真でしか見たこと無いけど今でも十分説得力あるし、
初代タイガーの「ふわり」と持ち上げて落とすシャーマンスープレックスホールド、
「昔」の藤波辰巳のドラゴンスープレックスホールド、
今の選手だと、若手だけど大日本プロレスの関本大介のうつぶせの相手を
そのまま持ち上げて投げるジャーマンスープレックスホールドも美しい
(ちなみにこの関本、理想の死に方は、「リング上でジャーマンスープレックスで
相手から3カウントを奪うが、本人はそのブリッジを保ったまま死んでいた。」
だそうです。プロレス馬鹿の僕にはこの言葉にシビレます。)。

しかしながら、このジャーマンすなわちブリッジを使うということは
個人差こそあれ、腰に負担のかかるものなのだ。
昔は美しいブリッジを誇っていた者も年齢や怪我などにより、
その形が綺麗なアーチを描かなくなってしまったもの、
また、投げっぱなしで腰の負担は軽くなるものの、ジャーマンそのものが
フィニッシュ技ではなく、ただの痛め技に、言葉は悪いが成り下がっているもの。
個人的な言い分を許していただけるならば、ブリッジの効いていないジャーマンは
正直やってほしくない。
何となく、ジャーマンの価値が下がるような気がして・・・。
正直、今では試合の決め技がジャーマンスープレックスホールドでは
なかなかお客さんが満足してくれなくなっています。
それはもはやジャーマンが必殺技として認知されてはいなくなっている
証拠なのでしょうか?

ジャンボ鶴田が言っていました、プロレスとは芸術であると。
ジャーマンスープレックスこそまさにプロレスの芸術品
なのではないでしょうか。

ジャンボ鶴田と言えば、全日本プロレスで昨年デビューした諏訪間幸平は
「鶴田2世」といわれ期待されています。
テレビで彼の必殺技のジャーマンを見ましたが、とても新人とは思えないほど
『説得力』に満ち溢れています。
正直、見ていた映像を巻き戻して何回か繰り返し見てしまう時もあります。
試合運びとかはまだまだですが、このジャーマンだけは十分に合格点です。

ただ、一つだけ言わせてください。
ジャンボも昔ジャーマンを使っていましたが、受身の下手な相手にはあまりに
危険すぎる技だとして自ら封印し、相手の力量によってある程度自由に高さ、角度、
投げるスピードを調整できる「へそで投げるバックドロップ」を必殺技として
使うようになりました。
この「へそで投げるバックドロップ」も美しいアーチを描いていたし、『説得力』も
十分なのでありました。
諏訪間のジャーマンは確かに破壊力あります。
でも、彼の試合を見ていると、時と場合また相手の状態によっては
あまりに危険な角度で落とす時もあります。
観客はそれで沸くかもしれませんが、プロレスは対戦相手に怪我をさせるのが
目的でなく、あくまで相手に勝つことが目的なのです。
ジャンボですらなかなかコントロールできなかったのですから、場合によって
技の威力を調節するのは難しいのかもしれませんし、それによって「美しさ」が
失われてしまったら本末転倒です。
それでも僕は諏訪間にはあくまでジャーマンにこだわってほしい。
それが出来ることが「鶴田2世」ではなく、「鶴田越え」を果たす道だと思うし、
プロレスラーである以上とことん追い求めるべきなのです。
個人的にもあの鶴田を超えるレスラーの誕生を見てみたいです。

つまり何を言いたいかというと、ジャーマンは投げりゃあいいって
もんじゃないって事。
僕的には中西学のジャーマンは認めたくないし、危険だとか理由は色々
あるんでしょうけど今のWWEのリングでカート・アングルやクリス・ベンワーが
使っているスープレックスをジャーマンと一緒にしてほしくない
(クリスなんかやればちゃんと出来るんです、ジャーマン)。
ジャーマンスープレックスはただの痛め技やつなぎ技じゃなく、
立派な『必殺技』なのです。

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(05/1/2後楽園ホール、諏訪間の描く人間橋!)
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by HBK-sweet | 2005-01-22 13:28 | プロレス