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そろそろ超えたらしい! 1000万超人パワー!!


by HBK-SWEET
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狛江奇憚

「疲れきった顔しているよ。」

と、会社の人に言われたので
そんな訳ないだろう、と鏡を見てみたら
疲れきった男がぼーっと立っていました。

我ながら疲れているなあ。

いや、気持ち的には元気なんですが
最近、肉体のほうが追いついていません。

ここのところ、満足なトレーニングを出来る体力が残っていないのが
現実なので、一回肉体の立て直しを図っていかなきゃいけません。

とにかく、寝不足がダメらしいです。

だからこんな幽霊みたいな顔になっちまうんだ。

凛として!!


幽霊と言えば、そろそろ怪談の季節になってきました。

いいですねえ。

怖い話大好きです。

真偽とかはどうでもいいです。

怪談は日本に古来からあるエンターテインメントなので、
つまらないことは気にしません。

どうせ嘘か本当かは当事者しか分からないし、
現代科学では肯定も否定も出来ない状況です。

しょせん仮説でしかないのだったら、
“本当にあるんじゃないかな”
ぐらいに思っていたほうが正しい楽しみ方です。

あの世もそうですけど、幽霊もいると思ったほうが
何となく楽しいじゃないですか!

だけど、それ自体はそういう不確かな存在なので
それを商売(営利目的)に使っちゃいけないですよね。

例えば、霊能者の人に守護霊いるとか言われても
自分自身が見えていないから説得力ないですよ。
霊能力あるんだったら、オレにも見えるようにしてみろって。

想像して楽しむのはいいですが、それを信じるのは別の話。

僕自身も割と怪奇体験をしたり、変なの見たりするのですが
ただ、目の前で起こったこと、感じたことに
素直に従って時には楽しんだりしてみるだけで、
たとえそれが、僕の頭がちょっとおかしいというオチに終わったとしても
“ああ、そうですか”と納得します。
現時点では、その現象を信じるに足る理由がないですからね。

はい、「いつも頭がおかしいでしょ」とか言わない、そこ。


そんなことを考えていくと、
見えそうで見えない、ぐらいが良質のエンターテインメントかもしれません。
後は想像力でいかに楽しめるか、と。

恐怖のチラリズムです(笑)


本日最後も、幽霊関連で締めくくり。
お化け屋敷などで使う“幽霊人形”を作っている職人の話です。

魂を込めて“幽霊”をつくる
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最後の方はちょっとした恐怖体験になっているのですが
締めの文章が職人を感じさせていいじゃないですか。

「追い込みに入ると、仕事が深夜に及ぶこともあります。
するとね、そこに立ってるんですよ……、
そう、そこ。ちょうどいま、あなたが立っているあたり」

そう言って、柳は、私が立つ工房の入口付近を指差した。
何が、とは訊くまでもなかった。柳は、幽霊をつくっているのだ。

「いつの間にかそこに立っててさ、
じっと私の手許を見つめてるわけ。また出たなと思うし、
そりゃ何とも言えない気分なんだけど、私も顔をあげないようにしているんですよ。
仕事に集中していると、そのうちいなくなるからね」

顔をあげないのは、怖いからではない。
そこに立っているモノの顔を見てしまったら、
きっとつくってしまうからだ。
そうすれば、おそらくその人形はこれまでにつくってきた
4000体以上のどの幽霊も
遠く及ばない生涯の最高傑作になるだろう。
だが、それだけはしてはいけないと自分に言い聞かせ、柳は黙々と作業に専念する。

人形には魂が宿るのだ。
その人形に宿らせる魂は、
職人の魂だけでいいと柳は思っている。


かっこいいなあ。
オレが幽霊だったらとりあえず謝るな。
ごめんなさい、って。

職人魂 > さまよう魂

やっぱり職人は偉大だ。
by HBK-sweet | 2007-08-04 01:10 | ほっとれもん