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そろそろ超えたらしい! 1000万超人パワー!!


by HBK-SWEET
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お国柄という言葉だけでは

オランダで、物議を醸し出した
とある番組が放送されたそうです。

以下、内容についてリンク先の文章を引用します。


先日、オランダのTV局BNNが「ザ・ビッグ・ドナーショー」と称した
番組を放映した。
それは37歳女性の末期ガン患者「リサ」が出演し、
自分の腎臓を提供する相手を決めるというショッキングな内容だった。

スタジオには腎臓の提供を望んで番組に応募してきた
3人の腎臓病患者も出演、
「リサ」は彼らの身の上を描いたショートビデオを見たり、
移植を受けたい事情を実際に彼らに質問する。
視聴者も3人のうち誰に「リサ」が腎臓を提供すべきか、
携帯電話のメールで投票した。

ところが番組の終盤、スタジオの照明が暗転し、
まさに提供先が選ばれようとするクライマックスになって、
司会者が「ちょっと待った」と叫ぶ。そして「リサ」が実は女優であり、
死期が迫っているわけではないことを明かした。
提供を希望した3人は本物の腎臓病患者だったが、
「やらせ」番組の趣旨を理解したうえで出演していた。

この番組に対しては、
腎臓提供を斡旋するという触れ込みの放送内容が予告された段階で
オランダ首相が放送中止を求めるなど論議を呼び、
放送日には世界中から100人に及ぶ記者らが取材に訪れていた。
結局、遠路はるばる取材に来たが無駄足となった記者たちは
大いにブーイングしたが、
BNNの視聴者は、やらせ番組を放送したことを謝罪しつつ
「番組への怒りが臓器提供者の少なさへの怒りに変わることを望む」
と述べたBNNサイドの説明を受け容れ、
おおむね好意的にこの番組を支持したという
(「News Week」2007年6月20日号などを参照)。


この問題とジャーナリズムの関係については
リンク先で確認いただきたいのですが
やっぱりこれが日本だと倫理面から物凄い批判があるのだろうなあと。

きっと、どういう結果であれ視聴者は納得してくれないと思います。

事実、僕もジャーナリズムがどうあれ、
とんでもない話であり、明らかにやりすぎであると感じます。

だけど、
「番組への怒りが臓器提供者の少なさへの怒りに変わることを望む」
というメッセージの部分は真剣に考える必要はあると思います
(もっとも他の方法論はいくらでもあったと思いますが)。

日本では、内閣府が今年の1月に結果を発表した
「臓器移植に関する世論調査」で、
脳死判定を受けた場合に臓器を提供する意思を持つ人が4割を超え、
過去最高の割合となっていますが、生体移植については
(脳死を死体移植と考えるか生体移植と考えるかは争議があるところですが
この文章では死体移植としてとらえてみます)
まだまだ抵抗があるのは事実でしょう。

そもそも論理的な部分や臓器売買等の問題から
禁則事項は多いのですが、仮にその部分がクリアにされて、
年月が経過したとしても提供に関しての認識は
現在とそんなに変わらないような気がしています。

僕自身、医療的なことはあまり詳しくないので
どうしても倫理的側面からの考えが先行してしまいますが
人生の根源である、生と死に直結する問題であり
自分がいつ当事者になるか分からないという部分からも
対岸の火事としての見方ではなく、自身に置きかけて
真剣に考えてみることも必要なのかなと感じました。

だけどやっぱり、人の命のやり取りをショーアップするやり方は
Noですね。
ジャーナリズム云々の前に、人として。


と言うか、フンコロガシの話題の後に
こういうことを書いてしまう自分の振り幅が
たまに嫌になってしまいます。
人としてどうなのかと(笑)
by HBK-sweet | 2007-07-25 00:21 | ちょっと一言いいかしら?